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流れるままに

他人が別の他人に苦情を言っている、もしくは叱っている
ところに偶然居合わせてしまったら、誰だって気分がいい
ものではないと思う。

時と場合によるけれども、もし詳しい事情を知っていたら
仲裁に入るという選択肢もあるだろう。

よく事情を知らないままだったら、傍観する・目をそらす・
立ち去るのが大方の対応だ。

子どもが親に叱られている場合は、「しつけ」だから
仕方がない(暴言や暴力を除いて)。



先日コンビニで支払をしていた際、少し離れたレジから
店員さんに対する女性のクレームが聞こえてきた。

「いつまで待たせるの?最初からやり直したらどうなの。
その方が早く済むと思うわ。レジって、そんなに難しい
仕事なの?」

たたみかけるように、苛立ちを含んだ冷たい声音だった。

店員さんは謝っているようだったが、よく聞こえなかった。

私は反射的に目をそらしていた。
店員さんに注目するのは、可哀想な気がしたからだ。

店員さんの対応に問題があったのか。
女性が時間に追われていたのか。
事情はわからない。

私は支払を終えると、そそくさとコンビニを後にした。



私の頭はその出来事が引き金となって、フラッシュバックを
起こしていた。

これまでの人生で、似たような小言を数えきれないくらい
言われてきた。

特に職を転々として定まらなかった数年間は怒気混じりで、
私はますます緊張と萎縮を繰り返し、要領が悪くなった。

私見だけれど、コンビニの店員さんは大変だと思う。
一度にいろいろなことに気を配らなくてはいけない。
臨機応変が求められる仕事だ。

対人関係で緊張しやすく、手元に注意が集中しやすい
私には到底勤まらないと考えている。



ひとたび記憶の洪水が起こると、元に戻るまでに
多くの時間を要する。

私は容易に気分転換できない自分が、情けなくて
ずっと許せなかった。

でも、もう自分を許そうと思う。
どうしたって性質は変えられない。
それなら自己嫌悪になるだけ損ではないか。

時間はかかるけれど、必ず気分は上向いてくる。
気分の流れるままに、ほんの少し余裕を持った
つもりになろう。

そのきっかけになる「何か」を探そう。
その方が効率的だ。

挫折したことがない人はいないだろうし、負の
記憶は誰もが抱えているはずだから。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

実用本位

近年、私はスカートを身に付けることがなくなった。
そのような制約のある場所に行くこともなく、機会もない。

何よりスカートに対する関心を持たなくなった。
「おばさん化」しているのかもしれない。

理由はパンツの方が動きやすいし、冷えにくく快適だから。
きわめて単純だ。


「見苦しくなければいい」というのが、自分の服装に対しての
スタンス。

自分で見苦しくないと思っていても、おしゃれな方には
「ありえない。」と映っているかもしれない。
気になりだすと止まらないから、スルーしている。

アクセサリーやスカーフ等の小物も、身に付けない。
面倒だし、ホットフラッシュを頻繁に起こすので、
すぐ汗まみれになってしまう。



自分の服装には無頓着なのに、道行く人の服装を
観察したり、ウィンドーショッピングをするのが大好きだ。

特にアクセサリーや雑貨を見ているときはワクワクする。
私にとっては、絵画や彫刻を観ているのと同じ感覚なのだろう。



必要に迫られて自分の服を買いに行くと、時折困ってしまう
ことがある。

店員さんが「お客様は背が高いので、お似合いですよ。」と、
親切にコーディネートしたワイドパンツを勧められる。

途端に私は表情がこわばりそうになる。
「あ、あ、あまり好きではないので。」
申し訳なく断ると、残念そうな表情を浮かべられる。
何となく悪いことをした気分になる。

本当はワイドパンツが嫌いなのではなく、別の理由から
断ってしまう。
「トイレに行くとき、どうすれば床に触れずに済みますか。」

そそっかしい上に神経質なので、気になって仕方ない。
この不安を抱えながら過ごすのは辛いので、買わない。

世のおしゃれな方々はどうしているのだろう。
いい方法があれば教えてください。




テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

ヒューマン・エラー

今朝洗たくをしたら、服に小さく白いポワポワしたものが
いっぱい付いていた。

とっさに、実家の父がティシュをポケットに入れたのを
忘れたまま洗たくし、干すときにティシュの粉々を散らして、
母に怒られていた光景を思い出した。

自分も同じことをしてしまったと思ったけれど、違った。

先日、小ぶりのバスタオルを2枚購入した。
普段使いの物だから、安価でかまわない。

使う前に一度洗たくしておこう。
小さく白いポワポワしたものは、そのバスタオルの
余分な繊維だった。

まあ、こんなこともあるよね。
洗たくしたのも私、掃除するのも私。
ティシュでなくて良かった。



昔、「謝って済むなら警察いらない!」と言った子がいた。
大人になって、「謝って済む失敗はしてもいい。」と言って
いた人がいた。

自分や他人の失敗に、厳しい人がいる。
自分や他人の失敗に、寛容な人がいる。

自分の失敗には寛容で、他人の失敗には厳しい人もいる。
自分の失敗には厳しくて、他人の失敗には寛容な人もいる。

どれが良いとも悪いとも言えない。
個人の基準はその人の性格や価値観に基づくけれど、
その人がいる環境が大きく影響するとも思う。


人間は完ぺきではないから、誤りは無くせない。
機械だって、部品の劣化やシステムの故障で
アクシデントが起きることもある。

大事なことは同じ失敗を繰り返さないことだ。
失敗から学ぶことも多いから、次は気をつけようとする。
私もそのようにしてきたから、現在があるのだろう。


一方、取り返しのつかない失敗や誤りをしてしまったら
どうしよう。

小心者の私は、そのような不安にも怯えてしまう。
我ながら取越苦労しすぎだなと、あきれている。

明日のことは誰にもわからない。
できるだけ素直に歩いていきたい。




テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

冬支度は抜かりなく

10月もあと数日で終わる。
ハロウィンが過ぎれば、クリスマス・年末年始に向かっての
商戦が本格化していく。

ああ、月日の巡る速さよ、私を置いてきぼりにしないで!
年々この感情が強まっていく。

月曜日に休みをもらい、(日)(月)でタイヤ交換のために
短い帰省をする。

実家にタイヤを預けて、春・秋に帰省して交換するのが
長年の習慣になっている。

近年はタイヤ交換よりも、年老いた両親に会いに行く
要素の方が強くなった。
この習慣がずっと続きますようにと、願いつつ運転している。


11月より、車通勤から公共交通機関による通勤に切り換える。
車通勤を始めた5月は、桜並木が新鮮に映った。
今は、紅葉がまぶしい時期も終わりに近づいている。

冬道は天候次第で道路状況が刻々と変化する。
ホワイトアウト・アイスバーン・渋滞等により、到着時間の
予測が難しい。

運転が下手な私は緊張と焦りで、通勤だけで
疲れ切ってしまうだろう。


一方、公共交通機関での通勤も約1時間半を要するので、
決して楽ではない。

朝はラッシュの人込みに押されて苦しいけれど、
通勤だけで毎日一万歩は歩けるメリットがある。

年齢を重ねると自然に体力は低下していく。
ここは割り切って、「体力向上」を目指そう。

運動音痴で出不精な私には、ちょうど良い。

仕事にも慣れてきたので、冬景色や冬のイベントを
楽しむ余裕ができれば、寒さもしのぎやすくなるに
違いない。




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安心の値段

9月初旬に、ピロリ菌の除菌薬を一週間服用した。
途中、腕の皮膚がまだらに薄赤くなった(副作用?)が、
痛くもかゆくもない。
気にせずほっといたら、いつの間にか消えていた。

待機すること1ヶ月。
先週、除菌できたかどうか確認のため、呼気検査を
受けた。

本日、検査結果を聞きに行った。
無事、除菌成功!
萎縮性胃炎は治らないけれど、胃がんの危険因子を
排除できたことは素直にうれしい。

7月下旬から3ヶ月近くをかけた、胃と腸の精密検査が
やっと終了した。
職場の健診機関宛に、精密検査結果内容の郵送を
医師に依頼して、病院を後にした。


今月は車の任意保険料(1年分)の引落しに、
自室(賃貸)の住宅保険の更新が重なり、
病院での検査と、それなりの出費があった。

すべて安心を得るための必要経費。
自動車保険と住宅保険は自分の傷害や損害も
あるが、他人に迷惑をかけてしまった場合の
補償の割合の方が大きい。

持ち家が無い私は地震保険に加入していない
けれど、先月の地震の影響で北海道でも加入する
人が増えるのではないかと思う。


私は1件だけ生命保険に加入している。
職が定まらなかった5年10ヶ月間も、何とか
保険料を納め続けていた。

4年前に初めて入院・手術・療養を余儀なくされた際には、
高額療養費制度を利用したけれど、入院前の検査や
準備等の費用が賄えて、無職の身には救いとなった。


人生はリスクに満ちている。
たとえ家から一歩も出なかったとしても、転んだり
身体をぶつけたりして怪我をするかもしれない。

近年は自然災害が頻発しているが、もはや
日本列島のどこにも安全地帯はないだろう。


小心者の私は、多種多様な補償を得られる保険に
加入したいし、健康上の検査を受けたいと考えて
しまう。

しかしそのようなことを実行したら、日々の
生活が経済的に立ち行かなくなるだろう。

どこかで折り合いをつけなければならない。

日一日と余生が短くなるのは、確かなこと。
老若男女、動物、みんな一緒だ。

永遠に答えが出ないことをぼんやり考える
秋の夜長。
さしあたって、命ある限りは生きていこう。




テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
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