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新生活

 学生生活を楽しんだ下宿を引き払って、

会社から歩いて20分程の距離にある

アパートで一人暮らしを始めることになった。

   冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、テーブル、

   ガス台、洋服箪笥など生活道具を揃えた。

   ちなみに、洋服箪笥(木製)は今も使用している。

   同居犬が子犬の頃、取っ手をガリガリかじって

   少し欠けてしまったが、それはそれで趣がある。


 アパートは新築の3階建で、1階は事務所になっていた。

2、3階が賃貸で、私は3階の日当たりの良い部屋を

運よく借りることができた。当時はお風呂とトイレが

分離されていないユニットバスが主流だったので、

それだけが不満と言えば不満だった。

 
 就職して間もない頃、夜間に近くの電話ボックスで

実家に電話をかけていた。まだ部屋に電話を設置する

契約をしていなかったし、携帯電話などない時代だった。

車が1台電話ボックスの近くに止まった。私は車が気になったが、

要件をまだ伝えきれていなかったので会話を続けていた。

突然、痺れを切らした車の男性が大声で怒鳴りながら

ゴミと思しき物体を電話ボックスに投げつけ、

エンジン音を響かせて走り去った。怖かった。

その件を親に話して、部屋に電話を付けてもらった。


その一件から落ち着く暇なく、今度は同じ階の住人が

空き巣に入られる事件があった。

その住人の(私より5歳くらい年上に見えた)女性本人から

聞いた話では、健康保険証とキャッシュカードを盗まれ

暗証番号を推測されて、現金を引き出されてしまったそうだ。

警察に届けたが、犯人は捕まらなかった。

恐ろしいと思った。注意しなければいけない。

この出来事が引き金となり、強迫性障害

発症してしまったが、最初は戸締りの確認だけだった。


そして寒さが厳しくなった頃、同じ女性から

水道管が凍ってしまったので、やかんに少し

水を分けて欲しいと言われた。快く応じたが、

水道管が凍結したらどうしようと不安になった。


それからである。日常の些細なことが

気になって
気になって

どうしようもなくなったのは。


     もし何か起きたらどうしよう。不安が不安を呼び、

     確認回数が増えていく。自分でも取り越し苦労が

     過ぎるとわかっているのに止められない。

     一旦不安感情に支配されると、一定の回数以上

     確認を繰り返さないと安心できなくなった。

元々祖母から「お前は神経たかり(神経質)だね。」と

よく言われていたが、一人暮らしの不安と緊張で

ますます神経質さが増悪した形となった。


それ以来、強迫性障害は症状の悪化と改善の波を

繰り返しながら、今も私の中に潜んでいる。

追い出したいけど、追い出せない悔しさ。

あー、情けない。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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