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困ったちゃん

入社して3ヶ月、やっと仕事に慣れてきた頃に

人事異動を言い渡された。

異動先は、日々の売上を計上してそれに伴う

入金等を処理する課(経理課)だった。

経理課に退職予定者がいて、その先輩社員の

業務を引き継ぐことになった。




人事異動を言い渡された日、私は気が動転していた。

帰宅してずっと考え込んでいた。

そして異動したくない、異動したくないと思っているうちに

デフレ-スパイラルならぬ悲嘆スパイラルに陥り、

退職したくなってしまった。

今にして思えば、たかだか同じ内勤事務部門への

異動に過ぎなかったのに大げさに悩んだものだ。

急に営業(セールス)で外勤しろと言われた訳でも、

転勤しろと言われた訳でもないのだから。

当時の私は、本当に世間知らずで幼稚で

思い込みが激しい「困ったちゃん」だった。


   とりあえず両親に連絡しようと電話を掛けた。

   両親は私の酷い取り乱しようにとても驚いて

   何とかなだめすかして、退職を思い留まるよう

   説得してきた。私は駄々をこねたまま受話器を置いた。


どれだけ時間が経ったのだろう。

夜半、眠れずにぼーっとしていた。

玄関のチャイムが鳴った。両親が立っていた。

私が電話を切った後、心配でやってきたと言う。

実家からアパートまで100km以上、車を走らせて。

私はいっぺんに目が覚めた。

自分はなんて馬鹿で親不孝な娘だろうと思った。

両親に励まされて、仕事を続けることにした。

両親は明朝の仕事があるからと、そのまま

夜の道を帰って行った。


それから何度も心が折れそうになって、

退職したいと思った。しかし、あの夜の両親

の姿が浮かんできて考え直すことができた。

ありがとう。そしてごめんなさい。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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