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ぎくしゃく

 2度目の復職を果たしてからの私は、仕事に対して

以前のような「がむしゃらさ」を失くしていた。


自分をうまくコントロールする(うつ病再発を防ぐ)ためには、

ある程度「良い加減」さが必要だと感じていた。

仕事は自分を高めるものではなく、生活のために

仕事をするというスタンスに切り替えた。


自分を守るために、対人関係も頑張らないこと

に決めた。


そんな私を、本当に「いいかげん」になったと

観る人がいるかもしれない。

それでも構わないと思っていた。



そして事務長氏との間が、再びぎくしゃくしだした。


事務長氏は、いわゆる「口が悪い人」で、感情が行動に

出やすいタイプだった。それは私以外の人に対しても

共通していた。周囲の状況に疎い私でも、人に対する

言動が不快に感じることが度々あった。


事務長氏は、入社以来20年以上にわたり、直属または

間接的な上司であったし、私のことを評価してくれたり、

休職時には配慮してくれたことには、もちろん感謝して

いる。


その一方で、長期にわたって数度の衝突を繰り返し

(私の本質や行動にも問題があった)、強圧的な

言動に反感を覚えることが常だった。


何とも奇妙な関係。

今にして思えばそれは私が、長期的な記憶

引きずってしまうという、自閉症スペクトラム

特徴的な症状を抱えていたせいかもしれない。


私はまた、心の闇をみつめることになった。




テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

初耳

 確か今から8年程前、2008(平成20)年頃だったと思う。

初めて発達障害「アスペルガー症候群」という言葉を

耳にした。テレビからの情報だったと思う。


私の中で微かな疑念が生まれた。もしかして・・・。

しかし、次の瞬間「まさかそんなはずはない。」と

強く否定していた。


私は休職はしたけれど、20年以上社会人として

生活してきたし、これからも生活していけるだろう。

自分は強迫性障害とうつ病を併発して、休職したが

既に快復している。


当時、休職していた際に「セカンド・オピニオン」

受けた病院に通って、精神薬の服用は続けていた。

医師は、私の現状を強迫性障害が主なうつ状態

であると、定義していた。


たまたま書店をぶらついていたとき、テレビの情報を

思い出して、関連する本を手に取ってみた。

ぱらぱらとページをめくると、 思い当たることばかり

目に焼きついた。私は軽いめまいを覚えた。

「私って、いったいどうなっているんだろう。」


それから半信半疑の日々が始まった。

そうかもしれないと思う日もあり、絶対違うと

思う日もあった。

「障害」や「症候群」という枠組みに、抵抗が

なかったと言ったら嘘になる。


結局、確かめる勇気を持つには至らずに、

月日をただやり過ごすだけだった。




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破壊活動

 小さな怪獣(ロングコートチワワ・雄)くんは、
 
生後2ヶ月で私と同居することになった。

彼は新しい環境に慣れてくると、少しずつ好奇心が

芽生えたらしく、ちょこちょこ動き回るようになった。


しばらくして乳歯が永久歯に生え変わる頃、口の

中がむずむずするらしく、次々と破壊活動を始めた。

具体的には、木製の家具をかじる。床板をかじる。

壁紙や、壁紙と床との境目の部分をかじる等。


その多くが、私が眠っている間に行われていた。

朝起きて、ぎょっとすること数知れず・・・。

私はこのような犬の生態を知らなかった。


彼は、布張りのソファを穴掘りの対象にしている。

おかげで、ソファは糸が伸びて中身が見えるほど

ぼろぼろ状態になってしまった。


そして仕方がないことだが、彼がぶるぶるっと

身震いする度に、体毛が数本抜けてしまう。


私は、強迫的に片付けて掃除する人間だった。

これは強迫性障害の影響によるところが大きい。

この習慣を貫こうとすると、ずっと彼の後を追いかけ

続けなければならなくなる。

体力的にそんなことは無理だった。


いつしか私は、この状況があまり気にならなく

なっていた。これは一つの曝露(ばくろ)療法だった。

曝露療法とは、簡単に言えば自分が不安や心配を

感じる状況にあえて身を置くことで、徐々にその不安

や心配を軽減していくというような方法である。


かくして私の強迫症状は軽くなったというか、

犬の毛ぐらいでは病気にならないと思うことが

出来た。


また、彼に振り回され続けたので、休職中に

増えた体重はその年の暮れにはすっかり

元に戻り、ダイエットに成功していた。

めでたし、めでたし 




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小さな怪獣

 2度目の復職を果たした夏、我が家(アパートの一室だが)に

小さな怪獣がやってきた。

それは、生後2ヶ月のロングコートチワワの雄だった。


私は犬派か猫派かと問われれば、どちらかというと

猫派だった。犬は群れで生きるが猫は単独で生きる。

集団生活が苦手な私は、猫の気まぐれさに憧れていた。


そんな私が犬を飼うことになったのは、妹の強い勧めが

あったからだ。幸いアパートはペット(小型)OKの物件だった。


親戚筋から格安で譲ってもらった子犬は、初めて見たとき

両手ですっぽり包めるほどの“手乗り犬”だった。

ぬいぐるみみたいだと思った。

彼は突然、見知らぬところに連れて来られて

震えていた。


そして私が眠ろうとすると、ベッドの下に来て

「ミーミー。」と心細げに鳴いた。

仕方がないので、ベッドに挙げて一緒に眠った。


その日から私の生活は、彼を中心に回り始めた。


小さな怪獣くんは、まだ体温調節がうまくできない

らしく、冷蔵庫のドアを開けると、まるで「ももんが」

のように四肢を広げて、飛ぶような格好で寝そべった。

暑かったのだろう。今はそんな恰好はしたくても

出来ないらしい。
モモンガ
そんな彼の必殺技は、お腹を丸出しにして寝転ぶことだ。

それは今も昔も変わらない。

何かにつけ、「お腹なでて」ポーズで甘えてくる。

そんな彼の無邪気さに、私は何度救われたかわからない。

体重3kgの小さいけれど、大事な同居犬(家族)である。




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復職その2

 2度目の休職期間を終えて、私は約8ヶ月ぶりに

復職を果たした。


休職中に急激に痩せて再び太ったので、制服が

きつくなっていた。誰かにそれを指摘されるの

ではないかと、内心ひやひやしていた。

職場では8ヶ月の間にこまごまとした変化が

あったが、それは致し方のないことだった。


復帰したての数日間は、とても疲れた。

疲労感が半端ではなかった。

最初の休日、私は寝てばかりいた。


幸い母が、3週間くらい実家と往復しながら

一緒に過ごしてくれた。帰宅後、母とよく

近隣の温泉施設に通った。仕事に慣れる

まで食事を作ってくれた。


何とか無事に復帰できたのも、母の助けが

あってこそだと思って感謝している。


復帰に当たって、私はもう無理に強がったり、

背伸びをするのはやめようと思っていた。

他者との「どこかずれている感」は、どう

あがいたところで埋めようがないのだ。

それを自分の個性として受けとめる方が

楽だとやっと気が付いた。


「人にどう思われようと構わない。」とまでは

開き直れないけれど、とにかく「良い加減」

やって行けばいいことなのだ。


私は、気の進まない職場の宴会には極力

出席しないことにした。小さな抵抗だった。

以前は、体調がかなり悪くても無理して出勤

していたが、やせ我慢はやめることにした。

私一人がいなくても、会社は延々と存続する

のだ。気にしなくてもよいではないか


そんなふうに割り切れるようになった頃、

私は42歳を迎えていた。




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快復

転居した私は、それによって気持ちの切り替えが

うまく軌道に乗ったようで、気分が安定している

実感できる日が多くなった。 

不安が全く消えたわけではないが、何とか自分を

コントロールできるのではないかと、希望を抱き

つつあった。


その頃は、父と交替で運転して長距離ドライブに

出掛けたりすることもあった。


父は一時期、食欲不振で痩せてしまった私に、

「しっかり食べて太れ!」と毎日のように言っていた。


食欲が元に戻った私は、本当にぷくぷく太り始めて

復職する頃には、最も痩せていた時より7kgも増えて、

会社の制服がかなりきつくなっていた。

短期間での体重の増減は、身体に良くない影響を

与えたのではないかと思う。


母と一緒にバスツアーに参加して、観光を

楽しみ、温泉でのんびりゆったりと過ごす

ことも出来た。


心身ともに充電したと思えた頃、年明けからの

復職が決まった。




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