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幻滅

突然の解雇通告から、数日が経った。
私はまた、リーダー氏から呼び出された。

「もしかして解雇を撤回してくれるのではないか。」
との淡い期待は、皮肉にも別の形で実現した。


リーダー氏の話の趣旨は次のようなものだった。

・正職員としての資質に欠けているので、
 現在の職務の継続は認めない。


・協調性や気配りに問題があり、発達障害
 傾向が見受けられる。


・精神障碍者として、法人の支援を受ける形での
 データ入力担当としてなら、雇用しても良い。
 その給料は現在より低く設定せざるを得ない。



私は怒りのあまり混乱し、言葉が出てこなかった。

そしてリーダー氏の良心に訴えようとして、自分の
病歴を話した軽はずみな行為を、激しく後悔した。

おそらくリーダー氏とオーナー氏は、私を精神障碍者
に仕立て上げて、国に就労支援費を請求するつもり
なのだ。

そして私を低賃金で働かせれば一石二鳥という訳だ。

なんという人たちなのだろう。
私は完全に幻滅していた。

私はかろうじてリーダー氏に質問した。
「私は障碍者と診断されていませんし、障碍者手帳も
持っていません。」

「手帳がなくても、手続きはできる。」というような内容の
答えが返ってきた。
事情通だから、何とかする方法を知っていたのだろう。

「私の仕事は誰に引き継ぐのですか?」
「とりあえず、私に教えてもらうことにする。」

一瞬、先日面接に訪れた若い男性のことを思い出した。
それと何か関係があるのではないかと疑った。

しかしそれを詮索したところで、どうにもならないことは
わかりきっていた。


私は早く話を打ち切って一人になりたかったから、
返事を保留してその場を去った。

だが、心は既に決まっていた。
たとえ障碍者と診断されたとしても、ここでは絶対に
働きたくない。
もっと良いところがあるはずだ。

もう一度やり直そう、それしかない。
とは思うものの、心はネガティブに沈んでいった。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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