トラブルメーカー

改めて自分の特性を見つめ直したら、働くということ

(収入を得ること=利害関係が発生すること)

おいて、私はなるべく人と関わらない方が、自他とも

に平穏無事に過ごせる可能性が高いことがわかった。


トラブルメーカーになるつもりは毛頭ないのだが、

結果として他人を傷つけ、自分も傷ついてしまう。


就職カウンセラーさんによると、私は仕事が

できない訳ではなくて、人の流れに合わせる

ことが苦手なのだそうだ。


それでも時間をかければ何とか乗り越えられた

けれど、同じ失敗を繰り返す確率は無限大。

「もうこりごりだよー。」と、もう一人の自分が

叫んでいる。


プライベートでは友人で関係が良好な場合でも、

もし一緒に働くことになったら、きっと関係が壊れて

しまうに違いない。

友人は大切な存在だから、そのようなことは極力

避けたほうがいいだろう。


私はそれまで登録していた転職サイトを、すべて

解約した。

代わりにアルバイトのサイトに登録してみた。


なるべく静かな環境で、一人でコツコツと

働きたい。

そういう仕事があればいいなあ。

くじけそうだけど、諦めてはいけないと

自分に言い聞かせる日々だった。








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人間嫌いではない

6度目の転職も失敗に終わってしまった。

会社員をドロップアウトしてから3年余り。

いろいろなことを経験した。

すべての経験に意味があると考えることにしよう。

いつか笑える日が来ることを祈るしかない。


唯一の収穫は、自分の本質が判明したこと。

未だ漂流を繰り返しているけれど、少しずつ

陸地が見えてきたような気がする。


私は人間嫌いではないと断言できる。

ただ、ずっと人の中にいると疲れてしまうだけだ。


会社員時代も昼休みは食事が終わると、

誰もいない場所に避難していた。

暑かろうが寒かろうが、我慢した。

そのわずかな時間で、蘇生できた。


ずっと一人きりでも大丈夫と言えるほど

強くはない。

たまには人恋しいときもある。

バランスが難しいね。


いつまで生きるかわからないけれど、

これからは自分に適した働き方が

できればいいな。


マルチタスクを要求されない。

臨機応変さを要求されない。

要領の良さを要求されない。

体力を要求されない。

コミュニケーション力を要求されない。

協調性を要求されない。

気配りを要求されない。


「要求されない」づくしになってしまった。

完全に、現代社会に逆行している。


やはり私は組織には向いていない人間

なのだなと、今さらながら実感した。


果たしてこんな働き方ができるのだろうか?






























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架空の人生

前回に引き続き、考えたところでどうなるものでもない

(今回は本当にどうなるものでもない)ことについて、

どうしても考えてしまう、しょうもない私の想像した

架空の人生を綴ってみました。


女性ではなく男性として生まれていたら


私は、性別やジェンダーに関することに特別な考えは

持っていないつもりですが、私が生まれた50年くらい

前は「男は仕事、女は家庭」といった風潮が、まだ

色濃く残っていた時代でした。


私の生家は農業を営んでいたので、長女としてでは

なく長男として生まれていれば、当然のように家業

を継ぐことを期待されていたと思います。


私は多少の反抗期はありましたが、わりと素直な

子どもだったので、幼少時からそのような親の期待

を痛感していたなら、たぶん家業を継いでいたこと

でしょう。


私の面倒くさい本質(ASD+SAD+OCD+うつ)

考えると、その方がたぶん平穏な人生を送ることが

出来たように思います。


私が高校を卒業した頃、両親はまだ40代前半の働き

盛りでした。

両親の助手として、いくばくかの給料をもらい生活する。


いくら不器用で仕事を覚えるのが遅い私でも、10年

か20年という長い時間をかければ、なんとか一人前

に成れたのではないか。


男性であれば、少しは体力もあったのではないか。

家庭内暴力や人に危害を加えるなどの悪さをしない

限りは、出来の悪い我が子でも勘当はされなかった

でしょう。


結婚できたか、誰かの親になれたかは別として、

今頃はぼくとつで気が利かなくて冗談が通じない、

昭和生まれの農家のおじさんとして生きていたかも

しれません。




なんて勝手な想像を巡らしてしまいましたが、実際

の人生はそんなにうまく行かないものだと思います。


田舎には田舎なりの人間関係とか、共同体意識

とかがありますから。

それに農業を取り巻く情勢も変化しています。


ただ人の中で仕事をするのではなく、ある程度

一人でもくもくと仕事ができるほうが、私には

適した環境だったことは間違いないでしょう。










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中軽度複合症候群

始めに断っておきますが、この「中軽度複合症候群」という

タイトルは私の勝手な造語で、医療用語でも病名でも何でも

ないので、どうかご容赦ください。


自分が自閉症スペクトラム(ASD)で、社交不安障害(SAD)で、

強迫性障害(OCD)で、うつ状態(以前はうつ病だった)であると、

50歳にしてやっと悟りました。


これら4つの症状は、1つ1つだけを取ると社会生活上は何とか

やっていける程度の軽いもの(日によって波はある)です。


歳を重ねるうちに4つが重なってぐちゃぐちゃに絡み合って、

ねじれる・突起する・陥没するなどして、それに生来の性格

とか環境的要因が加わって、最終的に「いびつな状態」

なっている。


結果として、「新しい環境に適応しにくい」とか

「周囲との違和感が増していく」という状況。


この現状を「中軽度複合症候群」という言葉で

表現してみました。

専門的な知識をお持ちの方がいらっしゃいましたら、

誤りを指摘して正しい知識を教えていただけますよう

お願い申し上げます。



そして、もう一つ疑問があります。

以前、発達障害関係の本で読んだ情報です。

残念ながら、書名は忘れてしまいました。


それによると、定型発達者は「液体」で、どんな

容器(環境)にも入れられる。

それに対して、非定型発達者は「固体」で、

入れる容器は限られる。

というような内容だったと思います。

相違があったらすみません。


私のように、診断上は発達障碍者に該当しない

場合は、「半固形体(ゲル化)」しているのでしょうか。

もしそうなら、時間をかけるとか何かを加えると、

液体化するのでしょうか。


考えたところで、どうなるものでもない(?)とは

思いますが、論理的に追求したい性分なので

(単に理屈っぽいだけなのですが)、教えて

いただけたら幸いです。









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振出しに戻る

自分の正体をようやく認識できた私は、アルバイトの休みを

もらっていた翌日、就職カウンセラーさんの元を訪ねた。


教育係の女性とのトラブルの原因を探っていくうちに、

考えついた仮説、

「彼女が説明したこと ≠ 私が理解していること」

に基づいて調べていくうちに行き着いた、

発達障害の「自閉症スペクトラム」という本質

ついて話した。


カウンセラーさんはそれまで、「私には発達障害の傾向が

ある。」と言っても、「人にはそれぞれ長所と短所、性格の

凸凹がある。」と、発達障害については否定的な見解

示していた。


しかし今回の件でさすがに、その傾向を考えざるをえない

ようだった。

カウンセラーさんはさらに独自の分析を付け加えた。


それによると、私は聴覚からの情報処理で足りない部分を

それまでの人生における経験則から、無意識に引っぱり

出して補充しているらしい。


「たとえ仕事の結果が同じになっても、教える側としては

教えた通りに実行されていないから、苛立ちや怒りを

覚えるのではないか。」とのことだった。


「なるほどな。」と思った。

さまざまな人間に接してきた専門家の見る目は鋭い。

相談して良かった。


配置転換の件についても相談してみた。

「電話セールスの仕事は、あなたに全然向いていない

から辞めた方が良いと思う。」と、私の直感通りの答え

が返ってきた。


「これからのことは、また相談に来ます。」と言って、

その場を辞した。


相談の翌日、私は事務室には顔を出さず、直接

店舗に行き店長さんに退職願を提出した。

既に私の代わりの人が出勤していることは知って

いた。


私は障碍者として認定されていないから、精神科に

通院していることはクローズしたままの就労だった。


うまく適応できなかったこと・トラブルの原因を、今さら

説明したところで理解される可能性は低いし、事態が

くつがえるはずもない。


教育係の女性に詫びたい気持ちもあったが、私の

顔を見たらまた怒りがよみがえるかもしれない。


私は「短い間でしたがお世話になりました。みなさんに

よろしくお伝えください。」とだけ話して退職した。



振出しに戻ってしまった。

どうしたらいいのか、今はわからない。

また考えればいいさ!












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安堵と哀しみの間で

教育係の女性とのトラブルについて、ずっと考え続けた末に

ある仮説が思い浮かんだ。

彼女が説明したこと ≠ 私が理解していること

もしかして私は、彼女の説明したことを理解しきれていないのか

もしくは、彼女が説明したことの形を変えて理解しているのでは

ないだろうか。


だから彼女は、「自分を信用していない、馬鹿にしている、

好き勝手にやっている。」と怒りを募らせたのかもしれない。


ふと何年も前に書店で立ち読みした、「発達障害」に関する

本の記憶がよみがえってきた。

「発達障碍者は、聴覚からの情報処理が弱い。」

どうして今まで気がつかなかったのだろう。

健康診断で聴力に異常はなかった。

だから疑ったこともなかった。


私は、慌ててネットで情報を検索した。

そして「自閉症スペクトラム」という発達障害の傾向が、

弱いものから強いものまで、さまざまな状態が混在して

境目があいまいで連続しているという概念を知った。


「聴覚処理」についても確認した。

やっとわかった。

自閉症スペクトラムで、社交不安障害で、

強迫性障害で、うつ状態な自分の正体。


だから「いつもどこかずれている感」

「うまく適応できない感」を抱えていたのだった。


私は原因がわかった安堵感と、今まで生きてきた50年の

人生の、さまざまな記憶がよみがえってきた哀しみの中で、

いつの間にか泣いていた。


ぽたりぽたりと頬をつたう涙を、同居犬が心配そうに

見つめていた。

思わず抱っこしたら頬の涙をなめようとした。

急に我に返った。

この犬は心臓病だから、涙(塩分)などなめさせては

心臓に悪いと顔をそむけた。


人生の回顧と、現実への回帰の急展開がおかしくて

思わず笑ってしまった。


考えたり、納得したり、泣いたり、笑ったりと

忙しい一日だった。


















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失態と配転

教育係の女性との見解の相違について、

ずっと考え続けていた。


彼女からのキーワード

私を信用していない

私を馬鹿にしている

私の指示に従わず、好き勝手にしている


私の疑問

出来るようになったことも、出来ていないと言われる

説明されていないことも、説明済みになっている


仕事ができなくて、注意や叱責を受けることは仕方がない。

けれども、まるで私が故意に彼女を困らせているように、

誤解されるのは心外だった。


何故だろう、どうしてだろうと日々思い悩んでいるうちに、

彼女から相談を受けたらしい店長さん(面接官の女性)が、

私に代わる人材を募集したようだった。


そのことにショックを受けてますます萎縮してしまった私は、

ある日とんでもない失態を演じてしまう。


時間になっても作業が終わらない私に、教育係の女性が

「後は私がやるから早く帰って、早く!」と、例によって

きつい口調で促した。


私は慌てて机にあった私物と一緒に、持ち出し禁止の書類を

バッグに入れたことに気づかずに帰途に着いた。


途中で職場から連絡が入り、バッグを確認したところ

書類を発見した。

パニック状態になり、急いで引き返したが後の祭り。


彼女の怒りは凄まじく、平謝りを繰り返すほかに

手立てがなかった。

私は自己嫌悪に押しつぶされながら帰宅した。


後日、店長さんに呼び出された。

私の代わりになる人が決まったので、別の

仕事をしてほしいとのことだった。


職種は「電話セールス」。

一般家庭に電話をかけて、買い取りの契約を

取らなければならない。

しかも、成果ゼロでは困ると言う。


話を聞いた時点で無理だと思った。

ただでさえコミュニケーション力が低いのに、

セールストークなど出来るはずもない。


振り込め詐欺や押し買いが横行している

今日この頃、警戒されるに決まっている。


私は「一日休みをください。その間に考えを

まとめますから。」と返事を保留した。

とっさに、就職カウンセラーさんの意見を

聞こうと思ったからだった。


帰宅後、ずっと抱えていた疑問に対する

答えのひとかけらが、突然浮かんできた。













































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サンドバッグ状態

私をさらに落ち込ませたのは、たまたま事務室に顔を出した

社長の一言だった。

「遺品整理は、営業力(コミュニケーション力)が物を言う。」

というような意味合いだった。

そうなるとコミュニケーション力に、からきし自信がない私

には向いていないと言わざるをえない。


そして遺品整理の現場は、過酷で汚くて時には怒号が

飛び交うこともあるそうだ。

精神的に辛そうだな。

生前整理の手伝いの方が、性に合っているかもしれない。


そうこうしているうちに教育係の女性からの注意・叱責が

エスカレートしてきて、私はほぼサンドバッグ状態になり

がんじがらめに固まってしまっていた。


「何度も言っているよね。何回言わせる気なの?」

「私のこと、全然信用してないよね。」

「私の言ったようにできてないでしょ。ちゃんと聞いてるの?」

「私の指示したことを全然聞かないで、ずっと自分の好きなように
しているよね。」


「私をどこまで馬鹿にすれば気が済むの?」

「馬鹿になんてしてないと言うけど、意識しているならまだしも
無意識でしているほうが、よほどたちが悪い。」

「こんなに馬鹿にされたことはない。完全なモラハラだよね。」

「仕事のできる人に馬鹿にされるならしかたないけど、できない
人に馬鹿にされたくないわ。」

「わかりましたって言うから、そのつもりでいたのに全然わかって
ないじゃない。」


「すみません、気をつけますって言ってる割に、直らないよね。」

「どれだけ時間をかければ気が済むの?」

「それって言い訳だよね。言い訳ばっかりだよね。」

「何をやらせても遅いわ。努力してくださいよ。努力!」

「この程度のこともできないの? いちいち言わなきゃできないの?」

「へこんでる暇なんかないんだから。へこむなら家に帰って
からにして。」


「いちいち納得しないと動けない人ね!」


彼女のことは信用しているし、馬鹿にする気もまして

「モラハラ」する気も、自分勝手にやろうなどと微塵も

思っていないのに、何故こうも言われ続けなければ

ならないのだろう。


何か返答すれば小言が倍になって降ってくるようになり、

私はただ「はい。」としか言いようがなかった。


彼女の持論は、以下のようなことだった。

「私は派遣でいろいろな人を見てきたけれど、

あなたほど変な人は見たことがない。」

「自分が変わらなきゃいけないのよ!」



前職のパート社員の女性からも、さんざん注意を

受けたが、その理由には正当性があった。


しかし、今回の叱責には納得がいかない。

出来るようになったことも出来ていないように言う、

説明されていなかったと思うことも説明済みになっている。

何かおかしい、どうしてなのだろう?












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軋轢(あつれき)

リサイクルショップの倉庫は、ワンダーランドだった。

昔懐かしいものから音響機器や鉄器、着物などの

さまざまな物が並んで、見ていて飽きなかった。


元々私はぶらぶら歩きながら、いろいろな物を

見て歩くことが大好きだ。

特にウィンドウショッピングや美術館など、きれい

な物を目にすると気分が引き立つ。


そのくせ、物が増えることに抵抗があるので、

購入することは滅多にない。

いわば見て歩き専門といったところ。


私は油断していたのかもしれない。

ここは職場で、もちろん博物館ではない。


しかし、正社員と違ってアルバイトという

緩い立場だから、そんなに難しい業務を

担うことはないはずだ。


実際に難しい業務ではなかったのだが、

手先が不器用だということを忘れていた。

編み物や手芸などは普通にできたが、

工作などの空間認知がうまくいかない。


それと毎度のことながら、私は無意識

周囲の人を苛立たせてしまうようだ。

良かれと思ってしたことがことごとく

裏目に出てしまう。

いったいどうしてなのか、理由がわかれば

防ぎようもあるはずなのに。


仕事を教わる女性(教育係)と私の関係は、

当初の数日間は穏やかだった。

年齢が近いこともあり、世間話などの

普通の会話をしていた。


そのうち会話が少なくなり、だんだん彼女が

苛立ってきていることがわかった。

原因は私の不器用さだった。


アクセサリーなどを包装する際、緩衝材を

適当な大きさに切って、輸送中に壊れない

ように保護する。


私は緩衝材を切る段階から、つまずいた。

スムーズに切れるようになるまで、しばらく

かかった。


包装作業も、なかなかうまくいかない。

見かねた彼女が、取り上げてやってくれる

こともあった。

それが度重なると彼女の仕事が進まない。


また私は送り状に住所を記入する際など、

無意識に言葉に出してしまっていた。

これは間違いを恐れる強迫性障害の症状

が出ていたのだと思う。


それと私は筆圧が強くてマジックペンを使う度に、

キュッキュッと音を立ててしまう。


そういったことが積み重なって、彼女は

苛立ちを募らせていったように思う。


注意されたことには素直に従い、独り言と

筆圧には十分に気をつけるようにした。

作業を早く進めようと努力してみた。

教えてもらった業務の要点は、帰宅して

からパソコンに入力して整理していた。


それでも事態が好転することはなかった。

























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転職その6

2015年4月、私はリサイクルショップでアルバイトを始めた。

新卒後27年間勤めた企業を退職して、既に3年が経過し

50歳を迎えていた。


この3年間、再就職するために自分なりに最善を尽くして

きたつもりだったが、5回にわたる転職にもかかわらず

すべて失敗に終わった。


私は「事務系の正社員」希望というこだわりを捨て、

「遺品整理士」という新しい働き方にかけてみる

決心をした。


私の仕事は一日5時間程度の雑用係だった。

初出勤の日は、業務の説明を聞くことが主だった。

説明してくれたのは、面接官だった女性と

これから私が業務を教わることになる女性の

二人だった。


業務を教わることになった女性は、私と同年代で

わずかに私の方が年上だった。

気さくで親切そうな印象を受けた。


しかし後に私はこの女性の言動から、おぼろげながら

見えていた自分の正体を、はっきりと認識するヒント

得ることができた。


それは、精神的にとても辛い状況に追い込まれた

末の出来事だった。

最初から彼女に悪意があったとは思えないし、

彼女にとっては致し方なかったのかもしれない。

今となっては、気づかせてくれたことに感謝している。


職場には他に男性・女性が数人勤務していた。

社長は外出している場合が多く、顔を出すのは

一日に一回か数日に一回くらいだった。


初出勤から帰宅したら、「遺品整理士」の合格通知

届いていた。

私は喜々として申請手続きを始めた。


アルバイトに慣れてきたら、負担の軽い短時間の副業

を見つけよう。

そして、地に足が着いた生活をもう一度取り戻して

いこう。


まもなく始まろうとしていた辛苦の日々を、まったく

想像も予測もしていない私がいた。


















 



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雑用係

3月中旬、私はあるリサイクルショップの店舗従業員の

面接を受けた。


面接官は私よりかなり若いけれど、しっかりした感じの

女性だった。

その女性は店長のような存在らしかった。


正社員の求人だったので、履歴書と共に「職務経歴書」を

提出していた。

女性から最初の段階で、ある提案が示された。


店舗の従業員は、やはり体力がある若い男性を

想定していたそうだ。

重い家電や家具等を、運び出す場合も多々あるらしい。


遺品整理の依頼は現在のところ少なく、いずれは拡大

していく方針になっているとのこと。

最低限の人数で運営しているので、一旦遺品整理の

仕事が入ると全員で対応するとのことだった。


主な業務は、店舗や出張で買い取ったリサイクル商品を

ネットオークションに出品して、落札者に送ることだ。


私に示された提案は、店舗従業員としては採用できない。


しかし店舗裏の倉庫兼事務室で、ネットオークションで落札

された商品を包装したり、送料を計算する等の雑多な業務

をこなす人も募集している。


1日5時間くらいのアルバイトになるが、そちらの方で

検討してもらえないかということだった。


私は「それでも構いません。」と答えた。

過去5回にわたって転職で失敗を繰り返した。

パートでもアルバイトでもいいから、この辺で

成功体験を得たかった。


その上で足りない収入は、短時間の副業

ゆっくり探せばいいではないかと思った。


話がまとまって、4月から勤務することになった。

2015年の春、私は50歳を迎えていた。





















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独学と就活と

年末から年始にかけて実家でゆったりと過ごし、前年の疲れや

もやもや気分を一掃し、気力・体力を充電することができた。


自宅に戻った私は早速「遺品整理士」の教材を取り寄せ、独学

を始めた。

遺品整理に携わる際の心構えや法律知識を学ぶうちに、想像

以上に奥が深い世界だなと思った。


このままでいくと、たぶん私はおひとりさまのまま生涯を閉じる

ことになるだろう。

たとえ「遺品整理士」の仕事に就かなくても、一般的な知識として

学んでおいたほうがいいと思う内容だった。


2月上旬には一通りの学習を終えて、課題を提出した。

合否の結果がわかるまでに、2ヶ月くらいかかるらしい。


その間ぼーっとしている訳にもいかないので、就活を

開始した。

インターネット等で業者を検索し、電話やメールで問い

合わせた。

比較的近距離の業者には、勇気を振り絞って訪問して

みた。


そうやって数件チャレンジしてみたが、結果は全滅だった。

ある程度想像していたが、こういった仕事は体力のある

若い男性が採用されやすいようだ。


3月初旬、たまたまハローワークのホームページを閲覧して

いたら、「遺品整理」の文字が目に入った。

あるリサイクルショップの店舗従業員の求人だった。


私は取り急ぎハローワークに赴き、紹介状を発行して

もらい応募書類を郵送した。

いちおう正社員の求人だったので、「職務経歴書」を添付

するかしないか迷った末に、同封することにした。


数日後、面接の連絡が入った。






















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