未完成のひな壇

本日は、ひな祭りです。

いちおう女性の端くれですから、幼い頃はひな人形など

美しいものを愛でるのが好きでした。


そういえば、社会人になってからは一度も実物を

観ていません。


実家のおひな様はどうなったのかなと思いを

巡らせてみました。



実家のおひな様は、通常の七段飾りでした。


しかし、実際に揃っていたのは五段目の人形飾り

までで、六段目と七段目のお道具類はわずかしか

ありませんでした。



その理由を両親や祖母は、お道具類は毎年一つずつ

買い足す予定でいるからと答えました。


祖父が若くして亡くなった実家は、そうそう裕福とは

言い難かったので、一度に買い揃える余裕がなかった

のだと思います。



私の次に弟が生まれ、末っ子の妹とは7歳近く歳が

離れています。

その後のドタバタ育児の中で、ひな壇のお道具類は

すべて揃うことはありませんでした。



私はそれでも満足でした。

おひな様は、私の誕生を喜んでくれた証拠ですから。



実家は数年前に、外壁を含めた大規模なリフォームを

施すことになりました。

その際、もう使用しない見込みの物は思い切って

処分したそうです。



もしかして、ひな壇飾りも弟の鯉のぼりも、

もうなくなってしまったのかもしれません。



形あるものはいつかなくなります。

それでも私の記憶の中には、未完成のひな壇と

青空に泳ぐ鯉のぼりが、はっきりと焼き付いて

います。


楽しい思い出があれば、それだけで幸せなのです。










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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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