諦めも肝要

2年前の春、私は新たな道を歩むために

遺品整理士の資格を取得しました。


その前年末に、5度目の転職に失敗し

「事務系の正社員」としての就職を断念

しました。


40代のうちに生活を立て直す予定が狂い、

私は失意の底にいました。


違う道を模索する中で、「遺品整理」という

仕事に興味を抱きました。


亡くなった人の意思を尊重しつつも、遺族の

悲しみに寄り添い、思い出の品の供養や

家電などのリサイクル、不用品の的確な

処分などの手伝いを請け負う仕事です。


社会に奉仕することが出来て、やりがいも

あるに違いないと思い、一念発起して

勉強に励みました。



そして遺品整理も扱う小さなリサイクルショップで、

短時間のアルバイト(雑用係)として働き始めました。


しかし6度目の転職だったこの職場でも、私は仕事に

慣れるのが遅く、またもや人間関係のトラブルを起こし、

遺品整理の現場に一度も赴かずに、退職せざるをえま

せんでした。




あれから2年近くが過ぎ、遺品整理士認定協会から

先日、会員更新の案内が届きました。


私は資格を更新しないことにしました。

遺品整理士として公的な活動はできなくなります。


それでも構わないのです。

はっきり言って、私には向いていませんでした。



人の気持ちを推測できない私は、気配りどころか

場にそぐわない失言をしてしまうかもしれません。


基本的に共同作業なので、人と調子を合わせる

ことが苦手な私は、周囲を苛立たせる可能性が

高いと思われます。


時には孤立死やごみ屋敷といった現場に立ち会い、

平常心でいられるほどの精神力もありません。



きっぱりと諦めます。

しかし遺品整理の勉強をしたことは、後悔して

いません。



人間関係が希薄になりがちな現代社会の事情を

踏まえつつ、遺品の供養や処理に関する知識と、

自らの生き方や終活についても考えを巡らせる

ことが出来ました。


生業には繋がらなかったけれど、良い経験に

なったと思っています。











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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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