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冬の底で春を待つ

少しずつ日が長くなってきた。

週末に到来した最強寒波にすっぽり飲み込まれて、
昨日の帰途は頬や耳がしびれるような感覚を覚えた。

雪に覆われた街並みや樹木は、観ているだけなら
はっとするほど綺麗だ。

夕闇が濃くなり点灯すると、美しさが一層際立つ。


こんなふうに思えるようになったのは、近年になってからだ。
ずっと冬が嫌いだった。

生活者として観る限り、雪は厄介なものだった。

寒さに震える。
雪かきが大変。
交通に障害が出る。


40年くらい前は、もっと寒さが厳しかった。
私が育った地域は、-20℃以下になる日も
年に数日あったように記憶している。

登校途中、吐く息で眉や前髪が白くなった。
重ね着をしていても、手足が氷のように冷たかった。



時は過ぎて、現代の冬は過ごしやすくなった。
技術の進歩で、暖房器具の性能が向上した。

靴や肌着、コート類も軽くて薄いのに保温性は
抜群だ。

除雪機やロードヒーティングも普及している。


それでも冬将軍が猛威を振るうと、人間は
降参するしかない。

暖かい春の日差しを、ただ待ち続ける。



人の心模様は複雑だ。
優しい人もいれば、冷たい人もいる。
強い人もいれば、弱い人もいる。

誰しも、身一つで生まれてきたはずなのに。

便利な時代になっても、傷つき息を潜めて
暮らす人たちがいる。

いつか春の日差しが降り注ぐ日が来ることを
願ってやまない。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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