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下戸(げこ)の功罪

 私は下戸(お酒が飲めない人)である。


   私の父は、仕事後の晩酌を何よりの楽しみに

   生きているといっても過言ではない人間だ。

   酒のつまみも自分で買ってきて皿に盛合せ、

   夕方の好きな時間に晩酌を始める。テレビの

   ニュースを聴きながら、またはプロ野球や相撲

   を観ながらご満悦である。飲む量は多すぎず

   少なすぎずの程々。楽しい酒である。


   一方、私の母は酒を殆ど飲めない体質だ。

   飲んでも暑い夏にビールをコップ1杯程度が、

   関の山といったところ。


むろん私は、母の体質をそっくり受け継いだ

ようである。弟も妹もそこそこに飲める方だ。

昔はそれがうらやましかった。




 私は職場の宴会が大嫌いだった。例外的に

余程お世話になった人か親しかった人の送別会

に出席するのは苦ではなかった。それ以外は

“困苦”としか言いようがない。出席を強制される

から、仕方なく「食事に行く」と思うことにした。

理由はお酒も飲めないし、雑談も苦手だったからだ。

聴覚の特性により、騒々しい環境下での近くの会話が

聞き取りにくかったこともある。気の利いた話題も思い

浮かばず、話しかけられれば答えるが長く会話が続かない。

席を離れてお酌をしに回るという器用なこともできない。
強迫性障害の症状で、席を離れている間、自分の手荷物が
心配で気もそぞろになってしまう)

だから、ひたすら時間が過ぎるのを待つしかなかった。

労働時間以外で、会社の人と顔を突き合わせているのは

「人疲れ」する私には苦痛でしかなかった。せめてお酒が

飲めたら、少しは楽しめるのにと思ったことも数知れず。



時は過ぎて、お酒に対する考え方が変化した。

少しのお酒でも反応してしまうので、普段手足が冷たい私は

手の指、足の指までほんのり赤くなる。 血行が良くなるようだ。

酔う前に大抵具合が悪くなるから、記憶を失くした経験はない。

危ない目に合わないで済む。

お酒を飲むと、心臓の鼓動が気になって逆に寝つきが悪い。

以前新聞で読んだ情報だが、同じ飲酒量でも男性より女性

の方が、体質的にアルコール依存症になりやすいそうだ。

もしお酒が飲める体質だったら、性格上ストレス解消に飲んだくれて

いたかもしれない。

精神科の薬を飲んでいるから、お酒は体に副作用が現れやすい。

ということで、「お酒飲めないで良かったー。」と、

しみじみ思う私がいる。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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